「PDCA理論」ではなく「YKK理論」
この1週間は、改めて「YKK理論」の重要性を痛感した。
そんな1週間だった。
「YKK理論」というのは、ぼくが社外で1番尊敬するビジネスマンである福山敦士さんが提唱する、「Y(やって)、K(感じて)、K(考える)」というメソッドである。
このメソッドの肝は「とりあえずやってみる」ということだ。
それによって「修正力」が身につき、「スピード感」が生まれる。
従来の「PDCA理論」でいうと、ぼくは元来「P」の「計画」で頭でっかちになってしまい、身動きがとれなくなるタイプだ。
そしてここ最近はその傾向が、如実に出てしまっていた。
例えば、先週の会社全体で行われた月末会議。
自分は中心メンバーということもあって、会議中のKPIに「発言量」を置いていたのだけど、それを達成できなかった。
なにを言おうかと頭のなかで考えてばかりしまって、なかなか手を挙げられないのだ。
ここでもしYKK理論を適用するなら、「とりあえず手を挙げてみて、当たってから発言内容を考える、話ながら自分の考えをまとめていく」ということになる。
ただ、先週の自分にはそれができなかった。
月末会議が16日の日曜日にあったのだけど、その2日後には追い打ちをかけるようにこんな記事が社内の情報共有スレッドで回ってきた。
ちなみに、16日の2日後である3月18日はぼくの誕生日だ。
とんでもないプレゼントをもらってしまったものである。笑
そんな経緯もあって、今週はとにかく「YKK理論」の実践を意識していた。
そして、その理論の実践を意識するなかで、早速その重要性を再認識するできごとがあった。
日本で1番のPCリユース事業を展開している企業様の元へ、ご利用していただいている弊社サービスの更新打ち合わせに伺う機会だ。
1年更新のプランを持っていたのだけど、正直、厳しかった。
なぜなら、ご期待に添える成果を満足には出せていないからだ。
それでもなんとか更新をお願いできればと、6個の改善策を持参し提案した。
ただ、返ってきた答えは「NO」。
悔しいけれど、そう言われても仕方のない数字だ。
だけれども、その言葉に続けて担当の方がこんなことを言ってくださった。
「けどぼくは小山さんを信頼してるから、小山さんがお願いするなら更新するよ。」
言い終わると同時に、文字通り間髪入れずに「お願いします」と言っている自分がいた。
もうそこにはロジックなんか関係ない。やるかやらないか、それだけだ。
先週の自分なら、もしかしたら返事に一瞬ためらったかもしれない。そして、契約を打ち切られてしまっていたかもしれない。
「考えるよりも、とりあえずやってみよう。手を挙げてみよう。中身はそれから考える」と意識していたからこそ、とっさに出てきた反応だったと思う。
ちなみにぼくの知る限りで、この「YKK理論」を実践している世界で最も著名な人物は、マンチェスター・シティ監督のジョゼップ・グアルディオラだ。
彼は持ち前の「修正力」を生かし、プレミアリーグ新記録となる「勝ち点100」という偉業を成し遂げた。
とにかく大事なのは、「とりあずやってみる」ということ。
たとえそれによって前進した度合いが1.01倍でも、その積み重ねによって人は成長することができるのだ。